約 4,377,991 件
https://w.atwiki.jp/anozero/pages/1752.html
「ウル・スリサーズ・アンスール・ケン……」 夜の闇の中に呪文を唱える声が響く。 二つの月に照らされた屋敷は静まり返り、その建物の中で目を覚ましている者は呪文を唱えている少女と、 それを見守る女性のただ二人しかいない。 「ギョーフー・ニィド・ナウシス……」 ティファニアの紡ぐ呪文を聞きながら、フーケは目の前の寝台に眠る女性を見つめた。 彼女にとっては良く見慣れた色合いの、青い髪の女性。 一度目をつぶり、そして開いた。 青のオーマのシンボルは“過去と栄光”。 この女性の現状を考えれば、これほど相応しい色も無いかも知れぬ。 だが、それがどうしたとフーケは思った。 戻らぬ過去もあれば、取り戻せる過去もある。 過去を現在から盗み取り、もう一度栄光を掴むために自分はやってきたのだと。 「ユル・エオー・イース!」 ティファニアが杖を振り、呪文が完成する。 彼女が使う“虚無”の魔法の一つ、“解除”の呪文だった。 フーケは身体を起こすと心配そうな顔つきで見つめる妹分に微笑みかけ、 自分も杖を振って“探知”の呪文を唱える。 「成功したようだね。さっきは感じた魔法の気配が見つからない。 エルフの先住魔法も一瞬か、たいしたもんだね」 ティファニアは一瞬顔を綻ばせたが、それはすぐに失意にとって変わった。 「魔法は解除できたけど、壊れた心を治す魔法は…… ここに指輪があればオルゴールが教えてくれたかもしれないのに」 肩を落とす妹分を慰めながら、フーケは始祖ブリミルが残した秘宝に思いを馳せた。 担い手が必要とする呪文を教える始祖の秘宝。 それはあまりに強大な力に対する予防措置なのか、それとも他に理由があるのか。 「初め、それは小さな蜥蜴だった。 誰にも勝てず、何も守れぬ小さな生き物だった」 「姉さん?」 「だが、それは翼を求めた。泣いている誰かの元に駆けつけるために。雨に濡れた誰かにさしかけるために。 それは鱗を求めた。誰かを守るために。誰かのための砦となって守り抜くために。 それは牙を、爪を、炎を求めた。誰かのために戦うために。誰かのための剣となるために。 そして、長い長い昼と夜の向こうでそれは蜥蜴ではなく竜となった」 第五世界の御伽噺を諳んじると、フーケは不思議そうな顔の妹分を抱き寄せてその頭を乱暴に撫ぜた。 「今までそれは必要じゃなかったんだ。だから憶えてなかった。それはあんたの責任じゃない。 竜と呼ばれる奴だって、最初から何もかも出来たわけじゃないんだよ」 夜の空気の中にフーケの優しい声が溶ける。 ティファニアは目を細めて気持ちよさそうに姉の手に頭を擦り付けた。 「竜だって少しづつ、少しづつ変わっていったんだから。別に急ぐことはないよ。 それにね、あんたは一人じゃない。ここにはわたしだっているんだ。少しは頼ってみたらどうだい?」 「それは、もちろん頼りにしてるわ」 「そうかい、嬉しいねぇ。あんたが竜になる日までは、わたしがちゃんと助けてやるから安心しな」 「……今のわたし、蜥蜴なの?」 不満そうに言う少女に笑みを見せ、フーケは寝台に近づくと懐に手を入れた。 「覆水盆に還らずとは言うけれどね、こぼれた水はまた汲めばいいのさ」 フーケには一つの案があった。 壊された心を治せないのならば、新たな心を作ればいい。 幸いにして彼女はそれをするための方法を知っていた。 使った者の価値観を、心を一度壊して新たなそれを再構築する秘宝を持っていた。 だが、それは本当に元の心なのだろうか。 そうして心を手に入れた者は、その心に苦悩しないのだろうか。 実を言えば、今でも不安に思うときがある。 わたしは本当に、マチルダ・オブ・サウスゴータなのか。 土くれのフーケなのか。ミス・ロングビルなのか。 なぜこことは別の世界の知識を持っているのか。 なぜ他の人間とは一線を画する身体能力を持っているのか。 あるいは本当のわたしはあの時、あの宝物庫で死んでいて、 ここにいるのはわたしによく似た別の誰かではないのだろうかと。 「マチルダ姉さん?」 夜の風に、少女の声が優しく溶ける。 その口から告げられた一言だけで、フーケはその身を焦がす焦燥を忘れることが出来た。 世界中の誰もが自分を否定していても、例え自分自身が信じられなくなったとしても。 この子がわたしを姉と呼んでくれるのならば。 自分はきっと、あのマチルダ・オブ・サウスゴータのままでいることができるのだろう。 「……ティファニア」 「なに?」 「――――ありがとう」 だから、大丈夫。 わたしがわたしであるように。 この女性も、きっとこの女性のままでいられるだろう。 頷き、フーケは懐から一つの布袋を取り出すと、それを優しく女性の鼻先に押し当てた。 /*/ オルレアン公家の執事、ペルスランの朝は早い。 まずは屋敷の窓を開け空気を入れ替えると、まずは主人のお召し物を用意する。 それが終わったら厨房にて主人の食事の準備である。 通いの料理人が昨夜の内に準備しておいてくれるために、出来立ての温かい食事というわけにもいかないが、 幸いにして彼の主人はそのような事で文句を言うことはない。 返事がないのは承知だが、それでも礼儀を忘れず主人の自室をノックし、 来る筈のない返事を待たずに扉を開いた彼の眼が驚きに見開かれた。 「お、奥さま……?」 「あら、ペルスラン。お早う。ちょうど良かったわ。お茶を三つ用意してくださらない?」 落ち着いた声だった。 この五年という歳月の間、一度も聞くことが出来なかった声だった。 既に失われ、もう二度と聞くことが出来ないと思っていた声だった。 「はい、はい奥さま……!」 あふれそうになる涙を隠すように頭をたれ、そっと袖で拭うと、 もはや会えぬだろうと諦めていた自らの主人に声をかけた。 「改めまして。お帰りなさいませ、奥さま」 青い髪の女主人は優雅に笑みを浮かべ、五年前と変わらぬ声で忠実な老僕に答えた。 「ただいま、ペルスラン」 /*/ 長年、何の手入れもされないまま放っておかれたであろう伸ばし放題の髪をブラシで梳かす。 「おばさま、痛かったら言ってくださいね」 「大丈夫よ。あなたの手はとても優しいから」 目の前の光景にペルスランの瞳が和む。 彼の瞳は、女主人の髪を梳かす少女の尖った耳を捉えてはいたが、 しかし彼はそのことについては一言も口に出す気はなかった。 尖った耳はエルフの証だと言う。 しかし今の彼にはそんなことは気にならなかった。 何しろ、奥さまを治してくれたのだ。 例えそれが悪魔の仕業でも感謝するつもりだった。 忠実な執事は会釈し、椅子に座ってその光景を見るもう一人の女性に声をかけた。 「お嬢さま、お茶のお代わりはいかがですか?」 「ありがとう、いただくよ」 フーケとティファニアと名乗ったこの二人が女主人を治してくれたのは間違いない。 どんな手段を使ったのかと興味はわいたが、女性も少女もそれについては答えず、 主人もまた曖昧に笑うだけだった。 少女の額に大粒の汗が浮かんでいたところから考えれば、ご禁制の薬かアイテムを使ったのだろう。 ならば聞かぬのも礼儀である。 主人の恩人に無礼なことなど出来よう筈もない。 「………………!」 何かを堪えるような声が上がる。 何事かと見てみれば、先ほどまで髪を梳いていた少女が、女主人の背中に顔を押し付けて肩を震わせていた。 「そっとしておいてあげて。 あの子の母親はね、あの子を庇って殺されたの。 ――――あの子の目の前でね」 慌てて駆け寄ろうとした老僕の機先を制するかのように、フーケが言った。 「……良かった……今度は、今度は、ちゃんと助けられた……!」 女主人は、無言で嗚咽する少女の手をそっと抱きしめた。 遠い昔、ティファニアの母がそうやって自分の娘にしてあげたように。 /*/ ややあって、落ち着いたティファニアは赤面した頬を隠すように頭を下げた。 「ごめんなさい、取り乱しちゃって……」 「あら、いいのよ。あなた方はわたしの恩人だもの」 優しげに笑うと、女主人は背筋を伸ばして二人を見やり、 席を立つと深々と頭を下げた。 「改めて御礼を言わせていただくわ。 あなた方の恩義、我が夫である故オルレアン公の名において忘れません。 始祖ブリミルに誓ってこの恩は返させていただきます」 仰々しいまでの言葉に、気にするなとばかりにフーケは手を振った。 「タバサ……ああ、シャルロットだっけ? 彼女も満更知らない間柄じゃないし、ティファニアがそれを望んだしね」 それにこれが一番重要なんだけど、と彼女は面白そうに声を潜めて。 「わたしは魔法学院を退職した身でね。 戻ろうと思ったら手土産の一つもないとカッコがつかないだろう?」 「あら、わたしは手土産ですか? いいですよ、早くシャルロットに会って、元気な姿を見せてあげたいですから」 ペルスランが一歩進み出て、そのことですがと懐から一通の書状を取り出した。 昨日の夕方、オルレアン公派と言われる貴族の使いが届けたトリステインからの密書の写しである。 本来ならばジョゼフ派に向けて当てられたモノではあるが、 その写しをオルレアン公派が入手することが出来たのは僥倖であった。 それにはシャルロットことタバサが内乱激しいアルビオンに向かった旨の報告が、 トリステイン王国宰相マザリーニ枢機卿の名で記されていた。 「アルビオンに一人で向かったの?」 「いえ、何人か同行者がいるようです。 詳しくはこちらを」 入れ違いになったか、と舌打ちしながらフーケはペルスランの差し出した書類を横から覗き込んだ。 調べたのがジョゼフ派かオルレアン公派かは解らないが、そこには見知った幾つかの名前が書かれている。 「あら、これは……そう、彼女の……」 ふむと頷いて女主人は首を傾げて暫し考え、何事かを決めたように口を開いた。 「ペルスラン。わたしはシャルロットを迎えに行きます。 あなたは夫に従ってくれた貴族たちにこの事を伝えなさい」 これにはフーケも老僕も驚いた。 アルビオンは内乱中であり、そこに向かうのには危険が伴う。 戦場から離れているウエストウッドやシティオブサウスゴータならまだしも、 彼女の娘が向かったのは戦雲収まらぬアルビオン王城なのである。 「別にわたし一人で赴くわけではありません。 トリステインにいるお友だちに助力を頼むつもりです」 「しかしですな、奥さま。ガリア王族である奥さまが無断で国境を越えれば……」 「面白いことを言うのね、ペルスラン。王族である権利は不名誉印によって奪われているわ。 そもそも、母が娘に会うのを邪魔する資格なんて誰にもないわよ。それにね?」 艶やかに微笑み、彼女は一泊置いて爆弾を投下した。 「このことであのジョゼフがトリステインやアルビオンに何か文句を言われたとしても、 わたしはむしろいい気味だとしか思わないわよ?」 老僕が固まり、フーケが溜まらず吹き出した。 いやはや、これはまた型破りな貴族がいた者だ。だが、友人としては最高かもしれない。 そう言えば、彼女はかつては女傑として知られた女性だったか。 娘を守り毒をあおった時の毅然とした態度と言葉は、遠くアルビオンまで届いたものである。 笑いながら、フーケは運命の不思議さを感じずにはいられなかった。 まだ自分がマチルダだった頃、父が話してくれた噂話。 あっぱれ貴族の妻の鑑よと語ってくれた逸話の主人公とこうして顔を合わせることが出来るなんて。 「素晴らしいですわね、奥さま。 その件、わたしも一枚噛まさせていただきますわ」 /*/ 後日、この屋敷を訪れたガリア王ジョゼフの配下の騎士は、玄関に刻まれた署名に愕然とすることになる。 『オルレアン公妃の身柄、確かに領収いたしました。 ――――土くれのフーケ』 前に戻る 次に進む 目次
https://w.atwiki.jp/mekameka/pages/1675.html
新世紀エヴァンゲリオン バトルオーケストラ 【Neon Genesis Evangelion Battle Orchestra】 ブロッコリー 2007年6月28日 PS2 「新世紀エヴァンゲリオン」のキャラでプレイする横視点の格闘アクションゲーム 『エヴァ』だけじゃなく『使徒』も使用可能、『ガンバスター』もゲスト参戦している 最大4人で対戦できる 新世紀エヴァンゲリオン バトルオーケストラ PORTABLE 追加要素を加えた、PSP(UMD.DL)への移植版 新劇場版カラーバージョンと『第2使徒リリス』が追加キャラとして参戦 ミッションモードが加わった(100以上あるが一部バグでクリア不能もある模様) 外部リンク 新世紀エヴァンゲリオン バトルオーケストラ 公式 新世紀エヴァンゲリオン バトルオーケストラ PORTABLE 公式
https://w.atwiki.jp/gpo_white_mirror/pages/94.html
PC佐藤で離散者ストーリーをやろうと思い、初日7:45以降に裏門から体育館裏に入ったところ、タライイベントが始まりました。 -- (タライ) size(80%){2006-08-09 06 28 11} 携帯用カイロは、下駄箱にもあります -- (上総) size(80%){2007-01-18 21 17 50}
https://w.atwiki.jp/pokecharaneta/pages/11814.html
イエロー・マジック・オーケストラ YMOメンバー細野晴臣 高橋幸宏 坂本龍一 楽曲イエロー・マジック・オーケストラ ソリッド・ステイト・サヴァイヴァー 増殖 BGM テクノデリック 浮気なぼくら サーヴィス アフター・サーヴィス テクノドン ソロ作品細野晴臣 高橋幸宏 坂本龍一アルバム サウンドトラック コメント タイプ1:でんき タイプ2:エスパー イエロー・マジック・オーケストラ(YMO)は、1978年に結成された日本の音楽グループ。 YMO アンノーンY M O レアコイル:結成当初のイメージ ジバコイル:1993年の再生時のイメージ NN:YMO/ワイエムオー/×YMO/HASYMOなど メンバー 性格・個性はアルバム「サーヴィス」に収録されているS.E.Tとのコントにおける設定。 細野晴臣 タイプ:みず フシギバナ:カントー御三家で統一するなら。雰囲気から。 カイオーガorパルキア:伝説のポケモンで統一するなら。 トリデプス:化石ポケで統一するなら。顔が似ている。 ジーランスorジジーロン:アルバム「BGM」発売告知CMでのコスプレネタ。 NN:ホソノ/ハリー 性格:れいせい 個性:ぬけめがない 高橋幸宏 タイプ:ゴースト カメックス:カントー御三家で統一するなら。 グラードンorギラティナ:伝説のポケモンで統一するなら。 アーケオス:化石ポケで統一するなら。 ニョロボン:アルバム「BGM」発売告知CMでのコスプレネタ。 NN:ユキヒロ/YT 性格:おくびょう 個性:とてもきちょうめん 持ち物:各種メガネ(初期ライブでのサングラス) 坂本龍一 タイプ:ドラゴン リザードン:カントー御三家で統一するなら。知名度+メガシンカでドラゴンタイプ。 レックウザorディアルガ:伝説のポケモンで統一するなら。 ユレイドル:化石ポケで統一するなら。 ハピナス:アルバム「BGM」発売告知CMでのコスプレネタ。 ボーマンダ:若い頃のイメージ ジジーロン:晩年のイメージ。一時期ベジタリアンだったので特性そうしょく推奨 NN:サカモト/きょうじゅ 性格:いじっぱり 個性:ちょっとおこりっぽい 楽曲 イエロー・マジック・オーケストラ オドリドリ(まいまいスタイル)orデンジュモク:※米国版。いわゆる「電線芸者」 バリヤード&フワンテ:コンピューター・ゲーム"サーカスのテーマ" ほのおタイプのポケモン全般:ファイヤークラッカー なみのりピカチュウ ライチュウ(アローラのすがた):コズミック・サーフィン オムナイトorカラマネロ&クラブ メノクラゲorウツロイド コイル:コンピューター・ゲーム"インベーダーのテーマ" チャーレム♀:中国女 アブソル:ブリッジ・オーバー・トラブルド・ミュージック バリヤード:マッドピエロ アクロバットが覚えられるポケモン全般:アクロバット ソリッド・ステイト・サヴァイヴァー ギギギアル:テクノポリス ゼブライカ:ライディーン 分類「らいでんポケモン」+曲中にひづめのような音が聞こえるので デスマス:ビハインド・ザ・マスク スリープ:インソムニア 特性ふみん推奨 イワパレスorセレビィ、ユクシー、アグノム、エムリットキャスタリア 後者は曲名の由来が「精霊が身を投げて死んだ泉」なので フリージオorメタグロス:ソリッド・ステイト・サヴァイヴァー 増殖 ウインティorニョロボン:スネークマン・ショー ランクルス:マルティプライズ 分類「ぞうふくポケモン」 BGM キルリア:バレエ キュウコン:CUE デオキシス:U.T. カクレオン:カムフラージュ テクノデリック オドリドリ(めらめらスタイル):新舞踊 コジョンド:京城音楽 浮気なぼくら ラブカス:君に、胸キュン。-浮気なヴァカンス- サーヴィス ルクシオ:以心電信 図鑑説明より アフター・サーヴィス モウカザル、ゴウカザル、バオップ:ジャケットの猿および、散開ライブの映像を使用した映画「A Y.M.O. FILM PROPAGANDA」のライブセットが炎上するラストシーンから ルージュラ:過激な淑女 テクノドン ゼクロムorレシラム:CDジャケットのふちやディスクが白と黒 メタグロス:ノットYMO(「YMO」の文字の上にバツ印)のロゴを連想させる ホウオウ ゼルネアス:ポケットが虹でいっぱい ソロ作品 細野晴臣 高橋幸宏 ロズレイド:神経質な赤いバラ フライゴン:蜉蝣 坂本龍一 エイパムorヒコザルorヤナップorバオップorヒヤップorサルノリ&ユキワラシorユキカブリorユキハミ&ヤブクロン:サルとユキとゴミのこども ヤレユータン:森の人 ポリゴン:電脳戯話 アルバム アイアント:音楽図鑑 ジャケット写真のアリのシルエットから ミライドン:未来派野郎 サウンドトラック デリバード:戦場のメリークリスマス エンペルト:ラストエンペラー ゴマゾウorゾウドウ:星になった少年 ユキメノコ:母と暮せば ガチゴラス:さよなら、ティラノ コメント 名前 コメント すべてのコメントを見る 草案 楽曲 イエロー・マジック・オーケストラ アクロバットが覚えられるポケモン全般:アクロバット -- (ユリス) 2019-08-11 11 03 40 草案 メンバー ・細野晴臣 エンブオー:イッシュ御三家で統一するなら。『人形劇 三国志』のテーマソングを手掛けているから。 ・高橋幸宏 ジャローダ:イッシュ御三家で統一するなら。最初のソロアルバム『サラヴァ!』などヨーロッパ風の楽曲がみられるから ・坂本龍一 ダイケンキ:イッシュ御三家で統一するなら。 チゴラス:化石ポケで統一するなら。 -- (栗ようかん) 2017-10-23 14 10 29 ライブサポートメンバー ・大村憲司 メブキジカ(はるのすがた):アルバム『春がいっぱい』から ・デヴィッド・パーマー アギルダー:サポートメンバーとして活動するためにABCを脱退したから -- (名無しさん) 2017-10-02 14 12 29 草案 持ち物 オレンのみ:結成時のエピソードのみかんから。 こだわりスカーフ:ステージ衣装から ライブサポートメンバー ・松武秀樹 キノココ、キノガッサ、タマゲタケ:名字の響きから。 モンジャラ:モジュラーシンサセイザーのパッチケーブルに似てるか ・矢野顕子 オシャマリ:当時の髪型から ・渡辺香津美 キリンリキ:所属していたフュージョンバンド『KYLIN』(キリン)から ポリゴン:ライブアルバム『パブリック・プレッシャー』でギターソロがまるごとカットされたエピソードから -- (名無しさん) 2017-10-02 13 47 44 ・草案 アルバム ゼクロムorレシラム:テクノドン CDジャケットのふちやディスクが白と黒 メタグロス:テクノドン ノットYMO(「YMO」の文字の上にバツ印)のロゴを連想させる -- (名無しさん) 2017-08-08 00 07 04 草案 楽曲 セレビィ、ユクシー、アグノム、エムリット:キャスタリア 曲名の由来が「精霊が身を投げて死んだ泉」なので -- (名無しさん) 2017-07-03 08 35 36 ・草案 アルバム オドリドリ(まいまいスタイル):イエロー・マジック・オーケストラ(※米国版。いわゆる「電線芸者」) モウカザル、ゴウカザル、バオップ:アフター・サーヴィス ジャケットの猿および、散開ライブの映像を使用した映画「A Y.M.O. FILM PROPAGANDA」のライブセットが炎上するラストシーンから -- (名無しさん) 2017-07-03 08 26 39 草案 楽曲 オドリドリ(めらめらスタイル):新舞踊 -- (ユリス) 2017-05-28 15 47 14 メンバー ・細野晴臣 フシギバナ:カントー御三家で統一するなら。雰囲気から。 余談だが、映画「アルセウス 超克の時空へ」の主題歌「心のアンテナ」の作曲も手掛けている。 ・高橋幸宏 カメックス:カントー御三家で統一するなら。 持ち物:各種メガネ(初期のライブでのサングラス) ・坂本龍一 リザードン:カントー御三家で統一するなら。知名度から。 -- (名無しさん) 2017-05-28 00 55 16 持ち物:こだわりスカーフ(1980年ワールドツアーのステージ衣装) -- (名無しさん) 2017-05-28 00 04 03
https://w.atwiki.jp/gpo-blue/pages/38.html
通常番組 効果 体力 気力 政治 軍事知識+1 -10 -20 アニメ 士気+1 -5 -10 ニュース 世界知識+1 -10 -10 スポーツ 士気+1 -5 -5 ドラマ 歴史知識+1 -10 -10 バラエティ ゴシップ知識+1 -5 -15 特番 6月 ☆シーパレードマーチ(6月4日より毎週日曜22 00~23 00、全4回) ☆サイレントオデッセイ(6月7日より毎週水曜22 00~23 00、全2回) 7月 ☆フロギストンの物語(7月2日より毎週日曜・月曜2話ずつ22 00~23 00、全9回) ☆確心武恋伝(7月5日より毎週水曜22 00~23 00、全2回) 8月 ~再放送特集~ ☆シーパレードマーチ(全4回)8月5日~8月8日 22 00~23 00 ☆確心武恋伝(全2回)8月10日~8月11日 22 00~23 00 ☆フロギストンの物語(全9回)8月12日~8月20日 22 00~23 00 ☆サイレントオデッセイ(全2回)8月22日~8月23日 22 00~23 00 再放送番組一挙放送特集 ~第1弾~ 8月29日火曜日 7 00~8 00 シーパレードマーチ第7話 8 00~9 00 シーパレードマーチ第8話 9 00~10 00 シーパレードマーチ第9話 10 00~11 00 シーパレードマーチ第10話 11 00~12 00 サイレントオデッセイ第1話 12 00~13 00 サイレントオデッセイ第2話 13 00~14 00 確心武恋伝第1話 14 00~15 00 確心武恋伝第2話 再放送番組一挙放送特集 ~第2弾~ 8月30日水曜日 7 00~8 00 フロギストンの物語第1・2話 8 00~9 00 フロギストンの物語第3・4話 9 00~10 00 フロギストンの物語第5・6話 10 00~11 00 フロギストンの物語第7・8話 11 00~12 00 フロギストンの物語第9・10話 12 00~13 00 フロギストンの物語第11・12話 13 00~14 00 フロギストンの物語第13・14話 14 00~15 00 フロギストンの物語第15・16話 15 00~16 00 フロギストンの物語第17・18話
https://w.atwiki.jp/informalarcanamatrix/pages/56.html
サンプルライフルマン改 15点(5点レンタル)で作成しています。 WDにすべての能力を頼っているので脱ぐと何もできなくなりますが、戦場ではそれなりに戦えます。 レンタル分を返済したら次は生身の能力を伸ばしたりしていきましょう 〇コマンド: ●生身 -移動:(コマンド)MOV分の移動を行う。MOVが0なら10移動する。 -99式狙撃銃:(コマンド)距離50〜60の対象1に30ダメージ ※補正適用済み パワーソース:15 HP:30 POW:0 AGI:20 MOV:20 DEX:0 SEN:0 INT:0 MAG:0 士気:30 通信:10 ウォードレス操縦:35 戦車操縦:0 兼帯条件:世界ガンパレードであること。 ☑学生:学生は基本職である。 □基礎学科 :INT+10 └□理系 :INT+15 └□文系 :INT+15 □体育 :HP+20 └□体育系 :POW+15 └□運動系 :AGI+15 □率先 :AGI+10 □登下校 :MOV+10 □若さ :HP+20 □勉強 :(コマンド)次の行動まで自分自身の任意能力+20 兼帯条件:世界ガンパレードであること。 ☑第6世代クローン:幻獣エンジェル/アークエンジェル/プリシンパリティ ☑人間味 :士気30 □幻翼 :AGI+10 └□膂力 :POW+20 └□怪力 :POW+20 □回復力 :HP+20 └□自己再生 :HP+30 └□強靭化 :HP+30 □発言力 :MAG+10 └□政治力 :MAG+15 └□人気 :MAG+15 ☑︎死の視線 :(パッシブ)第5世代以前の人間を即死させる。 兼帯条件:世界ガンパレードであること。 ☑多目的結晶:多目的結晶は通信装備である。手首と首筋に付けた後天的寄生幻獣だった。 ☑結晶体 :通信+10 └□通信機能 :通信+20 └□制御機能 :通信+20 ☑ウォードレスコネクタ:ウォードレス操縦+20 └☑ムダ毛処理 :ウォードレス操縦+15 └□ラバースプレー:ウォードレス操縦+15 □通信 :(コマンド)遠隔地に通信を行う。 兼帯条件:陸軍に仕官していること ☑第5世界歩兵武器セット(1999年):歩兵武器セットは歩兵の装備である。 □□□×アデレイトアサルト (コマンド)距離30の対象1に40ダメージ └□強装弾 :突撃銃のダメージ+10 └□ロングバレル :突撃銃の射程は+10 └□フォアグリップ :突撃銃のダメージは+10 □☓97式突撃銃:(コマンド)距離20〜30の対象3に20ダメージ └□ライフルグレネード:突撃銃の対象は同じ距離の5になる。 └□伸縮ストック :突撃銃のダメージ+10 └□ショートバレル :突撃銃の射程はー10 └□フォアグリップ :突撃銃のダメージは+10 └□照準器 :突撃銃の射程は+10 └□バヨネット:コマンド)距離10の対象1にPOWの半分のダメージ □☓97式軽機関銃:(コマンド)距離10〜20の対象8に20ダメージ └□二丁持ち:軽機関銃の対象は16になる。 ☑☓99式狙撃銃:(コマンド)距離30〜40の対象1に20ダメージ └□強装弾 :狙撃銃のダメージ+10 └□単発式 :狙撃銃のダメージ+10 └□大口径 :狙撃銃の射程、ダメージは+10、MOV−20 └□バイポッド:狙撃銃のダメージは+10 └☑照準器 :狙撃銃の射程は+10 □96式手榴弾:(コマンド)距離10にいる全てに20ダメージ □0式無反動砲:(コマンド)距離30の対象1に200ダメージ。このコマンドは戦闘中1度しか使えない(パッシブ効果)MOVー20 └□予備弾 :0式無反動は戦闘中3度まで使える。 兼帯条件:陸軍に仕官していること。ウォードレス操縦30以上を持つこと。 ☑ウォードレス互尊:互尊は歩兵、戦車兵の装備である。ウォードレスは1着しか保有できない。 ☑×狙撃兵型:(パッシブ)歩兵武器の射程は+10、ダメージ20以下無効 └☑心臓制御:(パッシブ)狙撃銃のダメージは+10 □×戦車兵型:戦車操縦+30 └□操縦補助:戦車操縦+20 □×試作歩兵型:AGI+20、(パッシブ)ダメージ30以下無効 └□筋力増幅:POW+20 ☑反応速度上昇:AGI+20 □筋力増強:POW+20 ☑脚力強化:MOV+20
https://w.atwiki.jp/anozero/pages/1548.html
杖を振るって作り出したゴーレムで向かってくるガーゴイルの攻撃を受け止め、 フーケは音高く舌打ちをした。 ついてない。まったくついてない。 ここまでは順調だった。 内乱中の為に警備兵の数も少なく、抜け道から宝物庫へ抜けるのも容易にできた。。 誰にも見つからぬはずだった。 妹分の訓練にはちょうどいいと思っていた。 なぜならここは、この屋敷は幼い日の自分たちの遊び場だったのだから。 歯軋りと共に苛立たしげな叫びが洩れる。 「なんだってこんなとこにいるのさ――――ミョズニトニルン!」 /*/ 怖い。 怖い。 怖くて堪らない。 目深に被ったフードに顔を隠し、ティファニアは震える唇をかみ締めた。 ともすればそらしがちな目を無理やり前に向かせる。 ここで目をそらすことなど出来ない。 目をつぶることなど出来ない。 だってマチルダ姉さんは、ずっとこんな世界で戦ってきたのだから。 汗ばむ手をローブで拭き、杖を握りなおす。 今までわたしたちのために、何も言わずに泥を被ってきてくれた姉さんのために、 わたしがここで逃げることなんて出来はしない。 自分は今まで何も知らなかった。 知ろうとも思ってなかった。 貴族でなくなったマチルダ姉さんがわたしたちのために送ってくれたお金を、 どうやって稼いでいたかなんて。 今まで迷惑をかけていてごめんなさいと謝ったわたしに、姉さんは言った。 「わたしは土くれのフーケだからね。泥を被るのがお似合いさ」 なんでもないことのように笑う姉さんを見ながら、思ったのだ。 マチルダ姉さんのように、強くなりたいと。 /*/ 新たなガーゴイルに命令を下しながら、シェフィールドはにやりと笑った。 敵はどうやらトライアングルクラスのメイジらしいが、戦う場所が悪かった。 なぜならここはシティオブサウスゴータの宝物庫なのだから。 全てのマジックアイテムを意のままに操る力を持った彼女にとっては自分の庭も同然の場所だった。 ふふん、と鼻を鳴らして唇を舐める。 自分の勝利を信じて疑わない顔だった。 さてそうなると気になるのは相手の素性である。 気位だけ高い貴族派の連中が内乱の最中に宝を盗むなんて真似をするとはとは思えないし、 王党派の連中にそんな余力がある筈もない。 と言うことは、目の前のゴーレム使いはそのどちらにも属していない第三勢力、つまりは宝目当ての盗賊だろう。 だがなかなかどうして、メイジ崩れの盗賊にしてはやけに手馴れているじゃないか。 ゴーレムの使い方といい、的確な状況判断といい。 これは、いっそ手駒に引き込んだ方がいいかもしれないねぇ。 「ちょいと、そこのあんた! 勝ち目はないってそろそろ解ってるんだろう!? さっさと降伏しちまいな!」 それは過信ではなく、ある意味事実である。 マジックアイテムを好き放題に使えるシェフィールドと、己が精神力で魔法を使うメイジ。 精神力に限りがある以上、持久戦になればメイジに勝ち目はなかった。 もっとも相手がそれを理解しているかどうかは疑わしい。 だがシェフィールドはこれほどの腕前の者が情勢を理解していないとは思わなかったし、 もし理解せずに戦闘を続けるのなら容赦なく殺すつもりだった。 ガーゴイルに攻撃を止めさせて声を上げる。 「あんたほどの凄腕を殺すにゃ惜しい。 もしよければあたしの部下にならないかい? 誰かに雇われてるってんなら、その十倍は出すよ!」 一瞬の間が空き、杖が床に転がる音がした。 /*/ 土くれのフーケ、と言うのがマチルダ姉さんの名前だったらしい。 貴族を専門に襲う盗賊。捕まれば縛り首は間違いない大悪人。 数日前、いきなりやってきた姉さんが教えてくれた。 姉さんが、悪人だってこと。 わたしが、虚無の魔法の担い手だってこと。 「人間の伝承で言えば、“四つの四が揃ったとき、「始祖の虚無」が復活する” エルフの伝説なら、“四つの悪魔が揃いしとき真の悪魔は目覚め、大災厄をもたらす” 解るかい、ティファニア。あんたはこれから、いろんな連中に狙われることになる。 その時になってからじゃ遅いんだよ」 「こんなできそこないのわたしが、伝説? いやね、姉さん。冗談が上手いわ」 「冗談なんかじゃないさ。全てを失くしたその時に、それはその者の胸に燦然と輝きだす。 ゼロと呼ばれた少女には介添え役がついた。無能と呼ばれた男は世界を敵にした闘争を開始した。 ティファニア、今度はあんたが選ぶ番さ」 そう言い切る姉さんの目は真剣で、冗談や嘘の欠片も見えなかった。 わたしはごくりと自分の喉が鳴るのを感じた。 「わたしが、選ぶの?」 「そうだよ。何も知らない振りをして、その時が来るまで子供たちと暮らすのか。 それとも、虚無の担い手として杖を手に取るか」 何も言えないわたしに、姉さんは悲しそうに微笑んだ。 「ひどいことを言ってるのは解ってるよ。 あんたは戦いなんて向いてない。 けどね、わたしがいつもあんたを守ってやれればいいんだけど、 正直その自信もなくてね」 解らなかった。 なぜ、わたしや姉さんが戦わないといけないのか。 そんなもの、貴族や騎士さまに任せておけばいいのに。 わたしの知っている姉さんは、戦いなんて出来る人じゃないのに。 「一人の女の子と会ったのさ」 杯を掲げ、何かに捧げるように姉さんは言った。 「どこにでもいるような子だった。 貴族に生まれなければ、幸せになれただろう子だった。 貴族に生まれても、それを意識しなければ幸せでいただろう子だった」 「それ?」 姉さんは黙って自分の胸を叩いた。 大事なものはそこにあるのだと態度で示すかのように。 「その子はいつも一人で、胸を張って、嘘をつくのさ。 貴族として生まれる人なんて誰もいない。 人は自分の意思で貴族になるんだって。 何が彼女にあったのか、そこまでは知らない。 けれどわたしの知ってるその子は、きっと決めたのさ。 泣くのはやめた。戦おうと」 胸の奥がざわついた。 姉さんの語るその女の子。 まだ会ったことのないその子が気になった。 わたしの知らない姉さんを知っているその子が。 姉さんを変えてしまったのだろうその子が。 「だからって、姉さんが危ないことをする必要はないじゃないの」 「必要なのさ。 誰かがそれをする必要がある。そしてわたしはそれを知った。 だからわたしも決めたのさ。戦おうってね」 そして姉さんは目を細め、睦言のようにわたしに囁いた。 「それにね、ここで逃げれば世界が滅ぶ。 それだけの力があるのさ。あの聖地、“彼のもの”の遺跡にはね」 /*/ 物陰から出てきた姿を見て、シェフィールドは目を細めた。 宝物庫に忍び込んできたからには盗賊だろうし、ならば男だと思っていたのだが、 まさか女だとは思っていなかったのだ。 「土のメイジで盗賊。まさか、“土くれのフーケ”かい?」 「答える必要はないね」 その女は胸を張ってそう言った。 その後ろにはもう一人の人影と、その手に持った杖が見えた。 「自慢じゃないが、わたしは高いよ。 ついでに言えば、今の報酬は金じゃない。 あんたとその主人にそれが払えるかい?」 「ふぅん? さすがメイジ、金じゃ動かないってかい。 じゃあ一体何なら動くってのさ」 女は懐から布袋を取り出すと、そっと口元を覆うようにして口を開く。 「誇りさ」 答えは簡潔で、何の迷いもなく、そして何より力強かった。 全ての悲しい現実と理不尽をふみ砕いて、その女は堂々とその言葉を口にした。 「人としての誇りさ。 本物の悪党より小悪党を選ぶ権利をわたしは貰った。 そしてそれで充分だ」 次の瞬間、風が吹いた。 素手で一体目のガーゴイルを破壊し、二体目を投げ飛ばし、三体目を吹き飛ばして獰猛な笑みを浮かべる。 「貴様――――!?」 「魔法だけに頼ってると、そういうことが良くある。 呪文よりも剣が、詠唱よりも拳が早いことを忘れる。 戦うのは、魔法を使うのは、いつだってただの人間なのさ」 宝物庫だけあって魔法人形の数には事欠かない。 しかし、シェフィールドが全力で操るそれらの攻撃を、 その女は鮮やかに回避してのけた。 「……ベルカナ・マン・ラグー……!」 後ろから現れた人影が杖を振るう。 女に攻撃をしかけようとしたガーゴイルが、 まるで何をすべきか解らなくなったように攻撃を止めるのを見て、 シェフィールドは驚愕に顔を引きつらせた。 ミョズニトニルンである自分の力を阻害できる魔法など系統魔法には存在しない。 「まさか……!? 四大の系統にはない魔法の使い手と、それを守るかのように戦う女。 素手でガーゴイルを砕き、およそ常人とは思えぬ力を見せるその姿。 彼女はそれに心あたりがあった。 そんなことが出来る存在を知っていた。 「貴様、まさか――――ガンダールヴかっ!?」 背中を冷たい汗が伝った。 /*/ 「出来た……!」 震える手で杖を握り締め、ティファニアは笑った。 こんな自分でも、姉の役に立てた。 姉を守ることが出来た。 何かを変えることが出来たのだ。 「それは、一人の少女が、諦める事を止めた物語」 ガーゴイルを打ち砕きながらフーケが口を開いた。 「それは夜の最奥で、闇の最果てで、我こそ最後と謳う歌。 それは悲しみが深ければ深いほど、絶望が濃ければ濃いほど、心の中から沸き上がる反逆の誓い」 手から放たれた布袋が流星のごとくに宙を駆け、出現しようとしていた魔法人形を三体まとめて打ち砕く。 「それは、夜が暗ければ暗いほど、闇が深ければ深いほど、燦然と輝く一条の光。 野望に魅入られし者よ、世界の敵よ。お前たちと戦うべき星がまた一つ産まれたぞ」 /*/ ガーゴイルで女を牽制しながらシェフィールドは床に転がったそれに近づいた。 女の手から放たれ、三体のガーゴイルをいとも容易く破壊したそれ。 そう言えば、先ほどあの女はこれで口元を覆うようにしていたし、 その後から超人的な力を奮うようになった。 あるいはこれは何らかの力を持つマジックアイテムなのかもしれない。 ならばそれを使えばあの女に勝つことも出来るかもしれない。 呪いが掛かっているのではと言う懸念は頭に浮かばなかった。 なぜなら彼女はミョズニトニルン。 全てのマジックアイテムを支配する虚無の使い魔なのだから。 触れた手にぬちゃりと奇妙な感触が伝わった。 嫌な予感を押し殺して意識を集中し、額のルーンを発動させる。 そしてそれがいったい何なのかを理解した瞬間、 彼女は妙齢の女性に相応しい行動を図らずも取ってしまった。 すなわち。 「――――――――!!??」 生理的嫌悪感から声にならない悲鳴をあげて気絶したのである。 /*/ 「目には目を歯には歯を、伝説には伝説をってね。 伝説の使い魔も、伝説の一年靴下には敵わなかったみたいだねぇ」 「――――マチルダ姉さん、いろいろと台無しです」 /*/ 壁面に署名を残しながら、フーケはそっと息をついた。 結果が全てとはいえ、今回は綱渡りの連続だった。 担い手として杖を取ることを決めたティファニアを今回の仕事に同行させたのにはいろいろと理由がある。 一つ目は、内乱中のために警備の兵が少ないであろうこと。 二つ目は、場所がフーケの、いやマチルダ・オブ・サウスゴータの実家である屋敷であり、抜け道を熟知していたこと。 三つ目の、一番大きな理由は、可愛い妹分にとって親の形見とも言うべき品物を渡してやりたいと思ったことだった。 だがまさか虚無の使い魔がその場所にいることまではさすがに思っても見なかったのだが。 ついでに言えば、ガンダールヴと勘違いされることも予想外だったのだが。 おそらく無能王がここに使い魔を派遣したのは自分たちと同じモノを手に入れるためだろう。 だとすれば、それを奪われなかっただけでも僥倖とするべきではあった。 やれやれと思いつつ、先ほどの会話を思い出して頬を緩ませる。 気絶したミョズニトニルンを殺そうとしたフーケにティファニアは言ったのだ。 殺したくない、記憶を奪うだけにしましょうと。 それでは禍根を残すよと言うフーケに、妹分は少し考えると口を開いた。 「じゃあ記憶と、担い手に対する忠誠心を消しましょう。 担い手が悪人ならその下から逃げるでしょうし。 そうじゃなかったら、この人たちはわたしたちの敵じゃないってことですよね?」 ため息をつきながらそれを受け入れた。 この少女には、ミョズニトニルン自体が悪人だったらなどということは考え付きもしないのだろう。 それは確かに甘い考えではあるかもしれないが、それでもフーケはそれを愛しく感じていた。 それは間違いなのかもしれないが、それでもフーケはその間違いを正そうとは思わなかった。 なぜなら、天は誰も泣くことを望んでいないのだから。 犠牲が少なければ少ないほどいい筈だった。 「マチルダ姉さん」 「ん? 見つかったのかい?」 振り返り、妹分の手に持たれた小さなそれを見つめる。 「ええ。これがそうです。今はわたしにも何も聞こえませんけど、間違いありません」 「ああ、指輪が必要なんだっけねぇ」 めんどくさい、と舌打ちをする。 ここに指輪がないということは、すでにアルビオン王家の指輪は王城に運ばれたという事なのだろう。 さすがに包囲された王城に二人だけで忍び込む気はフーケにもない。 もし発見された時はティファニアの身柄が危ない。 すると後残るは、 「ガリア、ロマリア、トリステイン……か。一度、学院に戻った方がいいのかねぇ?」 ガリアの指輪は無能王の下にあるだろうし、ロマリアの指輪は現在行方不明になっている。 すると残るはトリステインだが、と考えたところであることに気づいた。 「ガリア……それに、虚無……か」 「姉さん?」 「ん? なんでもないよ。さて、行くとするかね」 一歩引いて署名を確認するとマントを翻して踵を返した。 横に並んだティファニアが、未だ気絶しているミョズニトニルンにお辞儀するのを苦笑して眺める。 マントまでかけてやって、本当に優しい子だよあんたは。 二人が去った後には、ただ静かに壁面の署名が眠れる虚無の使い魔を見下ろしていた。 『始祖のオルゴール、確かに領収いたしました。 ――――土くれのフーケ』 前に戻る 次に進む 目次
https://w.atwiki.jp/j-ho/pages/13.html
順天堂ホスピタルオーケストラとは、順天堂大学医学部/看護学部卒業生及び同付属順天堂医院の教職員からなるオーケストラです。 第一回目の演奏会は始動のため、順天堂交響楽団OBOG及び順天堂交響楽団に関係のあった方(賛助)を中心に活動をしています。今後学内・院内に声をかけ、団体として規模を拡大し活動することを目指します。 また院内コンサートの開催を視野に入れ、各方面と交渉中です。
https://w.atwiki.jp/stopjasrac/pages/18.html
無料公演なのに「著作権料を」 JASRACにオケ当惑 2010年8月1日 こうした自治体や学校の依頼にノーギャラで応じるのであれば、「営利を目的としない」「入場料無料」「実演家(この場合は神奈川フィルという団体)に報酬が支払われない」といった著作権法の要件を満たしているため、使用料はかからない。しかしオーケストラの主催となると、「団員に給料を払っており、実演家(団員)は報酬を得ていると判断できる。内容は同じとされても、『音楽を利用する主体』という形式的な点で判断せざるを得ない」。 主催が変わると実演家が変わるという屁理屈をこねておいて「判断せざるを得ない」もあったものではありません。自治体や学校の依頼にノーギャラで応じても、オーケストラが主催しても、実演家は神奈川フィルという団体に変わりはありません。無理矢理実演家を団員ということにしてお金を取る口実にしています。 放っておくとそのうち、自治体や学校の依頼にオーケストラ団体がノーギャラで応じても、団員は給与を得ているので使用料を取らざるを得ない、と言い出しかねません。 なぜ無料でノーギャラのコンサートにJASRACが金を取りに来るのか? | 栗原潔のIT弁理士日記 たとえば、企業が主催する無料コンサートは、仮にノーギャラであっても、企業の広告宣伝という営利活動なので上記38条1項の規定には該当せず、権利者の許諾が必要となります(たとえば、中山『著作権法』p276を参照)。今回の件も神奈川フィルハーモニー管弦楽団が主催であった以上、議論の余地はありますが、まあしょうがないと言えそうです。元記事によれば、神奈川県や市が主催の時には、JASRACは来なかったそうなので辻褄は合っています。 JASRACの言い分を認めようとしていますが、そもそもが営利目的の企業と、非営利団体として認められている神奈川フィルハーモニー管弦楽団とを区別せずに論じていることがまずおかしいですね。この理屈を通してしまうと、しまいには自治体が主催の無料コンサートで自治体職員が演奏した場合であっても、使用料を払うことになってしまいます。JASRACは「そうしよう」と言い出しかねませんが、やはり非営利団体が主催する無料コンサートを広告宣伝という営利活動とみなすというのは無理矢理が過ぎます。 オーケストラの収入状況とふと思ったこと - longlowの日記 神奈川フィルが自ら主催となった経緯を推測されています。
https://w.atwiki.jp/csound/pages/15.html
この章では二つの短いセクションで、一般的にソフトウェアシンセサイザーとはどんなものか、そしてCsoundはどんな風に動くか、について説明します。 興味がなければこれらのセクションを飛ばしてもかまいません。 その後のセクションでは、最も簡単な楽器(instrument)を書き、少しずつ改良しながらよりよいサウンドを作っていきます。 3.1 信号伝達線図(Signal Flow Graphs) ほとんどすべてのソフトウェアシンセサイザーは、ユニットジェネレーター(発振器とかフィルタ、Csoundではopecodes オペコードと呼びます)の集まりで、あるユニットの出力を別のユニットの入力につないだりして設定します。 それは、小さな電子式ユニットをコードでつなぐMoogシンセサイザーのような電子式モジュラーシンセサイザー(といっても日本では普通シンセサイザーといえばすべて電子式ですが)に似ています。 ソフトウェアエンジニアリングの世界では、このように線で結ばれたダイヤグラム(図)の事を同期信号伝達線図 (synchronous signal flow graph)といいます。 発振器(オシレーター)、フィルター、変調器(モジュレーター)、エンベロープジェネレーター、算術オペレーター、ファンクション(関数)がユニットジェネレーターの全部です。 Csoundでは、オーケストラファイルの中に書かれる、instr (インストゥルメント)ブロックが一つのユニット(signal flow graph)です。 このインストゥルメントへの入力はいくつかのpフィールド(パラメータフィールド)で示され、pフィールドの値はスコアファイル中のiステートメントや、リアルタイムイベントの内容で決まります。 p1 常にインストゥルメントナンバー(楽器の番号、「instr n」のn)を示す。整数または実数(小数点付きの数)。 小数点以下があるインストゥルメントは、同じ小数点以下の数が指定されたノートイベントを、以前の処理から初期化なしに受信できる。二つのノートをスラーでつないだような滑らかな発音をさせたいときを想定している。 p2 スコアイベントの開始時刻。普通は単位は秒であるが、スコアにtステートメント(テンポ指定)があれば章節指定となる。 p3 スコアイベントの持続時間(いわゆるゲートタイムという奴)。インストゥルメントは、この渡されたp3フィールドの値を変更することが出来る。 p4..pN p4以上のパラメータはユーザー定義である。スコアのiステートメントの4番目のパラメータ以後が渡されるらしい。チュートリアルでは、p4を音の高さとしてMIDIのキー(音の高さ)番号(*1)を、p4を音の大きさとしてMIDIのベロシティの値(*2)を割り当てて使っている。 *1 MIDI キー番号は音の高さを示していて、中央Cの音=60とする、0-127の範囲の数値である。Csoundでは、ピッチをずらす目的で小数点付きのMIDIキー番号が使える。 各Csoundのオペコードはunit generatorであり、一行のテキストで記述する。定義文、論理演算子、算術演算子も使用できる。 オペコードは0個以上の引数を入力とし、出力として0個以上の値を返すことが出来る。 インストゥルメントブロックの出力は、いろんなオペコードを使って通常outsまたはoutcへ出力される。 これらのオペコードがブロック内の記述に出力を明示していない場合は、信号流れ図グラフのルートノードとなる。...意味不明 Csoundでは変数やオペコードはそれぞれ異なった周期で更新される。 i-rate 初期化時のタイミング。「i」で始まる変数は、インストゥルメントが初期化されるタイミングで値が決定され、以後値は変わらない。 k-rate 制御周期のタイミング。「k」で始まる変数は、制御周期(control rateまたはk-rate)で変更(再計算)される。 a-rate オーディオ周期のタイミング。「a」で始まる変数はベクター値で、サンプルフレームレート(要するにオーディ音号のサンプリングレート、fs)で更新される。 すべてのオーディオの入出力信号は、「a」で始まる変数に割り当てなければならない。 3.2 Csoundの処理内容 3.2.1 Csoundが取り扱うファイル